岐阜県土岐市出身の陶芸家で、人間国宝の鈴木藏さんの作品展が、30日から名古屋で始まりました。

 柔らかな乳白色に、橙色や茶色の気品ある模様が施された茶碗。この作品展は鈴木藏さん(87)が今年米寿を迎えることを記念し、会場には鈴木さんが手掛けた岐阜の伝統的な焼物「志野焼」の作品が30点展示されています。

 2種類の土を使うことで、異なる色を継ぎはぎしたような個性的な模様になっている茶碗や、角張った形と大胆な色使いが特徴の力強さを感じるオブジェも展示されています。

 この作品展は、30日から12月6日まで松坂屋名古屋店で開かれます。