子どものおむつの「サブスク」サービスが広がっています。

 サービスや商品を一定期間、定額料金を払って利用するサービス『サブスク』。スマホのアプリや、オンラインで配信される映画や音楽などによく見られるビジネスモデルですが、子どものおむつにも登場しました。

 愛知県豊橋市が運営する、こじかこども園。0歳から5歳までのおよそ160人が通っています。

 保護者は働く夫婦がほとんど。朝、子どもを預けて、仕事が終わると迎えに行く…。そんな保護者の負担を少しでも軽くしてくれるサブスクを、9月から試験的に導入しました。

【動画で見る】親も保育士も負担軽く…『おむつのサブスク』こども園で試験導入 日々用意する必要なくなり親「すごい楽」

2児の母親:
「荷物が軽くなったのも助かるなと」

1歳児の母親:
「『おむつのサブスク』っていうのが9月から始まって」

 子どものおむつといえば、一枚一枚名前を書いて子どもを預けるときに一緒に園に渡すケースがほとんどですが、これが保護者の負担を増やすことにもなっていました。

保育士:
「サブスクのおむつです。通常使うおむつはサイズ別に分けて、このように入れてあります」

 愛知県内の公立のこども園としては初めて導入しました。枚数に制限はなく、利用料は月額2508円から。申し込むと専門の業者から園に直接おむつが届けられ、おしりふきも使い放題です。

 子どもたちが利用するトイレに置かれたおむつ。棚にもストックがびっしり。必要になったときには、保育士がこのおむつを使って新しいものに交換します。

 おむつの用意から解放された保護者の荷物を見せてもらいました。

2歳児の母親:
「おやつとか給食のお手拭きタオルと、エプロン、帽子、昼寝用の着替えと…。本当だとこれプラス、おむつ6枚とおしり拭きが入っている状態だったので。朝はバタバタで仕事に行く準備もあるので、これ1つなくなっただけで今はすごく楽です」

 評判は上々。現在このこども園では、0歳から2歳までの園児50人のうち19人が「サブスクおむつ」を利用しています。

 負担が減ったのは保護者だけではありません。

保育士:
「昼寝している間に、1人1人のカバンからおむつを5〜6枚ずつ、1人ずつ出さないといけなかったので、結構な時間がかかっていました。誰のかなって探して履かせる時間というのは、すごく負担が減ったかなと思います」

 働く保護者や保育士の負担軽減に繋がる「おむつのサブスク」。全国でも導入する保育園やこども園が増えていて、愛知県でも広がりを見せそうです。