放置すると冬の暖房時にカビが…エアコンの効果的な“夏じまい”に3つのポイント キッチンが近いと油分も
気温が落ち着き、エアコンの使用が落ち着きました。冬に暖房を使う前に“夏じまい”をするとメリットがあります。
2023年9月、パナソニックが発表したデータによりますと、猛暑の影響で約8割の人がこの夏「冷房の利用時間」が増えたということです。
冷房の稼働時間が増えると、エアコンは部屋の空気を取り込むため、部屋に漂うホコリやカビ菌が多く付着している可能性があります。
また外気との温度差で、エアコン内部には結露した水分が多く溜まっています。
パナソニックの調査では、この夏1度もエアコンの手入れをしていない人の割合は39%だったということです。
エアコンは手入れをしないと、内部にはホコリやカビ菌、湿気が溜まります。気温が20℃から30℃ほどのこの時期は風呂場に近い状態となっていて、放置すると秋の間に内部でカビが大繁殖し、冬に暖房を使う時にカビが吹き出すことになります。
また、フィルターにホコリが蓄積していると稼働効率も悪くなり、電気代が約25%増える可能性もあるということです。
“夏じまい”のポイントが3つあります。1つは「送風」で内部の乾燥をすることで、目安は3~4時間です。「内部クリーン機能」でも大丈夫です。
そして最も大切なことが、フィルターを外してホコリを掃除機で吸い取ることです。その際はマスクを着用してください。
また、キッチンの近くなどで使っているエアコンは、油分が付いていることがあります。その場合は、フィルターを薄めた中性洗剤に約1時間つけ置きし、こすらずに水で洗い流すことがポイントです。
注意点もあります。内部のクリーニングは業者・専門家へ依頼しましょう。自分で行ったことで、過去には破裂や発火するなどの事故もあったということです。
そして、冷房効率をあげるため室外機に日よけをつけている場合がありますが、暖房には逆効果です。室外機は周辺温度が高いほど効率的に暖めることができます。
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