全国で目撃されているクマは、愛知県でも確認されています。

 2023年11月13日、犬山市の入鹿池で目撃されましたが、11月9日には入鹿池の現場から5キロほど離れた春日井市内でも、クマとみられる足跡を県職員が確認しています。尾張北部の山間部でも注意が必要です。

 クマの冬眠する時季について、岐阜大学応用生物科学部の浅野玄准教授に聞きました。

 浅野准教授によると、寒いからといってクマが早く冬眠することはないといいます。クマが冬眠に入るのは、エリアにもよりますが12月中旬ごろからで、11月は冬眠するためのエサでお腹がいっぱいになるまで活動します。

 ただし例外もあり、エサ不足で早めに冬眠するクマもいるということです。2023年は約5年に1度のエサ不足で、動き回っても体力を消費するだけなので、あきらめて早めに冬眠に入ることもあるということです。

【動画で見る】満腹になるまで活動…愛知でも目撃情報等相次ぐ『クマ』約5年に1度のエサ不足で山から下りてトラブルに

 また、浅野准教授は「エサがないから狂暴化するわけではない」と話しています。エサがないため、クマがふもとまで下りてきて遭遇し、トラブルになるということです。

 ハイキングのシーズン、鈴やクマ対策のスプレーなど、準備が必要です。