- 「花嫁のれん」のどんなところに魅力を感じていますか?
- 「まず、羽田美智子さん、野際陽子さんと、またこういう形で共演できるのことがうれしいです。野際さんは16歳のときからお世話になっている方ですから。『花嫁のれん』は、お昼に家にいたとき見たことがあります。羽田さんと野際さんが一緒に出ているシーンを見て、豪華ですし、作品自体も明るく、とても温かみがあって見入ってしまいました」
- そんな作品に加わって、いかがですか?
- 「第1シリーズから第3シリーズまで、羽田さん、野際さんを始めキャスト・スタッフの皆さんが積み重ね、作り上げてきた世界観をくずさず、新しい風を吹かせられたらいいなと思っています。みなさんが優しく迎え入れて下さいました。」
- 真知子がどんな存在になればいいと思っていますか?
- 「最初の頃の奈緒子さんも相当弾けていたとうかがいましたが、真知子はキャラクターとして、結構すごいですよね(笑)。動作もいちいちドサドサしていて、存在として賑やかですよね。私自身、ここまで弾けた設定の役は久しぶりです。いつもより声のトーンも上げていたりしますが、ご覧になっている皆さんに違和感がないよう最後まで真知子を演じていきたいですね。健気に夢に向かって頑張る姿にも共感していただきたいです」
- 真知子のおおざっぱなところは演じていて、いかがですか?
- 「私もかなりおおざっぱな人間なので(笑)。几帳面で何もかもが完璧すぎる役柄よりは楽かも(笑)。私自身、こだわりもありますが、ちょっとしたことは許せちゃうんですよ。自分に甘いところがあったり、きっちりきれいに掃除したのに、その後で自分がよごした範囲だったら気にならなかったり(笑)。とは言え、真知子ほどがさつではないですよ」
- 履歴書の"金釘文字"もインパクトがありました。
- 「劇中、書道をする場面もありますが、すごく下手に文字を書くのもやってみると意外と難しいですね。まぁ、達筆に書くよりはいいですけれどね(笑)。けっこう"味"のある文字ができあがりました。」
- 金沢、能登でのロケはいかがでしたか?
- 「味わいある素敵な街並みでした。ただ、ちょうど強烈な寒波が来ていたんです。ロケは雨、みぞれ、ひょうとの戦いでした(笑)。ロケは寒くて寒くて大変でしたが、お料理はおいしかったですね。何を食べてもおいしくて、『これでもか!』と食べ過ぎてしまいました(笑)」
- ロケ先では旅館に泊まったりしたのでしょうか?
- 「能登では有名な『加賀屋』さんに泊めていただき、これは仲居さんたちを観察するしかないと思いました。私の部屋付きになった仲居さんが何と"マチコ"さんだったんですよ! 驚きながら、『私も真知子なんです』と挨拶をして(笑)。ふすまの開け閉め、お茶の出し方...。いろいろと教えていただき、あれこれ質問しちゃいました。いろんな道具を持ち歩いていて、どう使うのかも詳しく説明してもらったんです。そのとき教わったことを劇中でも活かしたいと思っています」
- 昼ドラ初出演、初主演の感想を聞かせてください。
- 「毎日の放送ですから、セリフの量は今までの作品に比べれば、全60話ですから当然多いですよね。撮影もいろんな週をアトランダムに撮っていくので、多いときは8週分の台本を抱え、現場に入ったこともありました。出来れば現場で台本を読みたくないので、最初はそのつもりで頑張っていましたが、さすがに私の許容範囲を超えてしまう週も...。そうしたら、野際さんが『今ある台本のセリフを全部覚えるなんて、そんなことをしたら大変よ!その日、撮影する場面に真摯に向き合えばいいのよ、一つ一つね。』とアドバイスをくださり、肩の力が抜けました」
- 野際さんは会見で、すっかり大人の女性として成熟した矢田さんとの共演が楽しみ、とおっしゃってましたね。
- 「野際さんと初めてお会いした頃に比べたら、そりゃあ変わったと思います。何せ、16歳の時で素人同然でしたが(笑)。良い意味で、年齢を重ねて大人になれたなと、我なりに思っています。そういう私が今回の真知子のような元気で明るく前向きな女性をどう演じるのか、自分自身楽しみにしている部分もあります。真知子を演じていて、いつも以上にポジティブにもなれているので、この前向きなパワーが視聴者の皆さんにも届けられたら、と思っています」