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インタビュー

小林豊さん(翔也役)

2015年5月8日更新

――今回はまずホストとして登場しました。どんな風に演じていますか?
「前に舞台でホスト役を演じたことがあって、ホストについて研究したことはあります。翔也はミュージシャンになるという夢を叶えるためホストをしていたことが分かったし、基本的に人への愛情があふれているので、今後もその愛情や思いを表現していきたいですね」
――台本を読んでの感想は?
「3組の夫婦にそれぞれいろんな問題が起こるので、展開が多岐に渡るのがおもしろいと思いました。和子さんのパートでは、翔也が夫婦の間に起こる問題のきっかけになる役でしたし、これだけベテランの方が多い現場で大切な役割を任せていただけたことを光栄に思っています。そこで、翔也がいかに魅力的に見えるか常に考えました」
――20代半ばの小林さんから見て、この作品のどんなところに魅力を感じていますか?
「和子さんに加え、香織さん、智恵子さんの3人がそれぞれに立場は違うものの、自分の意思をはっきり持って、周りの人たちに伝えるじゃないですか。格好良いですよね。60歳を過ぎても行動力があるし、人が新しいことを始めるのに年齢は関係ないと思ったんです。僕もそういう人に刺激を受けるし、視聴者の皆さんの新たなチャンレジのきっかけになる作品だと思います」
――宮崎さんを始め、キャリアのある方々との共演はいかがですか?
「僕は3月19日が誕生日だったんですけど、宮崎さんがプレゼントをくださり、感激しました。ありがたいことに、共演者の皆さんに本当に可愛がっていただいています。だからこそ、甘え過ぎずにいよう、と自分を戒めてもいます。共演者の皆さんはこれまでたくさんの作品に携わり、一流と呼ばれる方ばかりなので、ワンシーン、ワンシーンで多くのことを吸収したいと思っていますし、皆さんの行動を見ていて気づいたのが、スタッフさんを始め、周りの方々に対する気配りがすごいんです。だからこそ、“一流”なんだな、と。僕も今は自分が出来ること精一杯するのみですが、皆さんの立ち振る舞いを糧にしていきたいと思っています」

――翔也の見どころを教えてください。
「最初は和子さんを“カモ”にしようとしている、ものすごく嫌な奴に見えたかもしれませんよね(笑)。でもそうじゃなかったし、岩村家で暮らすようになってからはどんな一面を見せるのか注目していただきたいです」
――翔也と和子との関わりをどう思いますか?
「う~ん。正直、自分だったら…、とは思います。でも“人生の先輩”と深く付き合うことが出来たら勉強になるだろうし、僕は子供の頃、祖父母に可愛がってもらったので、ちょっと当時の甘えていた気持ちを思い出しました」

――翔也を演じていて難しいところは? 
「ホストのとき、翔也が心で何を思っているのかを表現するのが大変でした。和子さんに『会いたい』って言うときも客としてではなく、お母さんの面影を重ねていて、その心情は単純なものではなかったので。それでいて、そういう気持ちが分かってしまうのはダメだったので、感情の表と裏をどう見せていけばいいのかは難しかったです」
――この作品の撮影に入る際、プロデューサーや監督さんから何かリクエストはあったのでしょうか?
「気持ちを全面にぶつけて演じてください、とおっしゃっていただきました。『思い通りに演じてればいいから』と。現場でも、自分の解釈が違うときはいろいろと指示をしてくださるし、自分なりにアレンジを加えて演じてみると、『今のいいね』と言っていただくことも多く、自分の試みを評価してくれるので、演じ甲斐があります」
――今の目標は?
「演技は難しいことだらけですけど、それもで『今の良かったよ』と言われるとすごくうれしいし、その言葉を励みに頑張っています。どんなことでもリクエストされたら怖がることなく挑戦して成長していきたいですね。まだまだ出来ないことが多いですけど」
――出来ないことって例えば?
「運動です(苦笑)」

――まさか! 出演していた「仮面ライダー鎧武」で華麗なアクションを披露していましたが…。
「僕が運動がダメっていう話は、“ライダー界”では有名なんですよ。“ライダー史上、最悪の運動神経”って言われていますから(笑)。当時はとにかく必死に頑張り、ときにはほめてもらえることもありました。その度に『もっともっと頑張りたい。良いものを残したい』と思ったんです。ものすごく苦手だったアクションもとても大きなものを得られたし、苦手意識のあることにも挑んでいく前向きさを忘れずにいたいですね」
――挑戦してみると、『あれ、意外に出来る』ってことありますよね。
「今はまだまだダメでも数年後には出来るようになっていることもあると思うんです。僕の場合は悲しいことに、普通ならもっと早く出来ていてもおかしくないことがやっと出来るようになった、ということが多くて(笑)。今は追いつけ、追い越せの気持ちで何事にも取り組んでいます」

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