雪や寒さによる車のトラブルが多発しています。25日はロードサービスのJAFにも出動要請が相次ぎました。

 レッカー車や積載車など8台が24時間体制で待機する、JAF愛知支部・豊田基地。豊田市をはじめ、隣のみよし市や岡崎市などからも要請があります。

 午前7時から取材を始めると、早速依頼が来ました。

JAF愛知支部・豊田基地の岩室さん:
「ご自宅で『エンジンがかからない』。だいたいはバッテリー上がりになるんですけど」

「車のエンジンがかからない」との内容で、すぐに現場へと急行します。

【動画で見る】「エンジンかからない」が多数… “最強寒波”でJAFに出動要請相次ぐ「2-3年に1度はバッテリー交換を」

 依頼者は豊田市内に住む女性で、1週間ぶりに車を動かそうとしたところ、エンジンがかからないことに気付いたとのことでした。

岩室さん:
「プラグかぶり。ガソリンが水温が低いと多めに出るようになっているので。花火が水に濡れちゃって湿気っちゃっているような感じで、うまいこと火花が飛ばない」

 燃料に点火プラグで火花を飛ばし、発火させることで動く車のエンジン。25日のように寒い日はエンジンが冷えているため、より多くの燃料が必要となりますが、その燃料によりプラグ部分が濡れてしまい、うまく火花が散らない「プラグかぶり」と呼ばれる現象が起きやすいそうです。

 持ち込んだバッテリーで補助をし、無事にエンジンがかかりました。

 その対応中にも、新たな出動要請が舞い込みます。次の現場は病院の駐車場で、車が止まっていました。

依頼者:
「病院に(コロナ)ワクチン接種をしに来て帰ろうと思ったら、エンジンがかからなくなってしまって」

 家を出る時には異常はありませんでしたが、病院でワクチン接種を受け、約40分後に帰宅しようとしたところ、エンジンがかからなかったと言います。

岩室さん:
「よくあるバッテリー上がりですね。バッテリーの消耗で上がった。こうやって氷点下になっちゃうと、だいぶバッテリーの出力も落ちちゃうので」

 こちらもバッテリーのトラブル。元々バッテリーが消耗していたことも原因の1つですが、寒さの影響も大きいと考えられます。

岩室さん:
「今日は朝から電話がつながらなかったですよね」

依頼者:
「そうですよね、(寒いから)忙しいだろうなと思って。(Q.電話は何回かけた?)5~6回くらいかな。通じてよかったです、こんな天気だったので」

岩室さん:
「今日は特別多い感じはします。『エンジンがかからない』に関しては、今日は朝からずっと」

 取材した午前中は「エンジンがかからない」という依頼がほとんどでした。

 寒さによるエンジントラブルを防ぐ方法を聞きました。

岩室さん:
「バッテリーの寿命自体が今は昔に比べると短くなっていますので、2年とか3年おきにこまめに、冬とかになる前に(バッテリーを)換えていただくのがいいと思います」