初めて舞台を踏んだのは幼稚園の時。
たしか『舌きり雀』のおじいさんの役だったはず。
セリフはもちろん、緊張したかどうかも記憶にありません。
小学校の発表会ぐらいになってくると、おぼろげに記憶が残っていたりして
アラビアの絨毯売りやら、カブトムシやらを
熱演したものです。
正直に言うと、セリフを覚えるのが苦手で
舞台に立つのはあまり好きではありませんでした。
今回は、そんなお芝居に魅了された方のお話。
名古屋の池下に『theater MOON』という劇場があります。
ここを拠点に活動しているのが劇団少年ボーイズ
1993年に名古屋を中心に活動していた多田木亮佑さんが旗揚げ。
数々の名作、問題作を世に送り出してきました。
その中には、作品の題目を相談されて、私が出したタイトルが採用された
なんてこともありました。
そんな少年ボーイズですが、団員の数も年々減ってきて
なんと、今年をもって解散することになってしまったのです。
その最後の公演となる『あしたのニュース』を
観にいってきました。
劇場の入り口では主演・演出の多田木さん自らが受付を担当!
チケットのもぎりに前説までして、八面六臂の活躍です(笑)
この『あしたのニュース』は、とある地方都市の豆腐屋が舞台。
隣接する地方新聞社の記者たちのたまり場になっている
この豆腐屋のご主人と奥さんの離婚騒動が発端になり
話が転がっていきます。
エコ活動に生きがいを見つけた奥さん、
なんとか豆腐の評判を上げて奥さんの気持ちをもう一度引きたいご主人と
特ダネが欲しい新聞記者の2人がついた「ウソ」が
様々な波紋を広げていく・・・
ザックリ言うとこういういうお話です。(ザックリしすぎですか?!)
夫婦の絆、エコ活動の裏側、報道のあり方・・・
楽しみながら考えさせてくれるお芝居でした。
クリスマスイブの24日まで公演中。
チケットはお近くの役者まで・・・とパンフレットには書いてあります!
さて、少年ボーイズは解散しますが、
多田木さんの挑戦は続き、
『シルバー劇団 子子孫孫』を
旗揚げすることになっているそうです。
少年ボーイズからシルバー劇団へと、劇的な変貌ぶりですが
名古屋を元気にする多田木さんの活躍にエールを送ります!