愛知県では新型コロナウイルスへの感染者が100人を超え、北海道に次いで2番目に多く、亡くなった方は6人と全国で最多となっています。
感染拡大への不安が増していますが、愛知県と名古屋市が「LINE」を使って、医療機関をどのタイミングで受診するかなど、住民ひとりひとりに合った情報を発信する取り組みを始めることになりました。
世界的に感染が広がる新型コロナウイルス。身近に迫る感染リスクに警戒が続きますが、こんな不安が…。
男性:
「(体温が)何度の人が何日間続いたら行くとか…ちょっと今、忘れましたけど」
別の男性:
「4日以上とか感染者がいるとか。検査もいろいろ条件とか満たして、保健センターに連絡してとか通さないとできないんで…。自分が何なのかよく分からないのが、一番不安ですかね」
政府からは「37.5度以上の熱が4日間」が医療機関の受診を検討する目安とされていますが、いざその立場になったら…不安なことがたくさんありそうです。
そんな時に助けてくれるのが多くの人が利用しているLINE。
12日の名古屋市議会でこんな発言が…。
名古屋市健康福祉局担当者:
「LINEのシステムにつきまして、県と調整しながら行って参りたい」
愛知県と名古屋市で、LINEを使った情報発信に取り組む方針を示しました。
実はこの取り組み、神奈川県が3月5日から既に始めています。
公式アカウントに年齢や健康状態、持病などを入力すると、例えば症状のない人には自宅で過ごす際の注意事項などが、また発熱が続いている人には最寄りの相談先を紹介するなど、住民一人一人の状況に応じた情報が届くという内容です。
開始から1週間でおよそ8万8000人が利用していて、評判は上々だということです。
感染者が100人を超えた愛知県でも住民に的確に情報を伝えて、不安の拡大を抑えることが重要といえます。