毎週、様々な番組のナレーションを収録する。
アナウンサーブースと呼ばれる小部屋に入って、
自らの声と向き合う.。
物音一つしない部屋の中で、
頼れる相棒を目の前に。
相棒は何も言わずに、受け止めてくれる。
どんなに大声を張り上げようが、小声でささやこうが、
何も言わずに聞いてくれる。
今日は、そんな相棒を紹介しよう!
相棒の名は Neumann BCM104 (ノイマン ビーシーエム 104)。
多くの放送局で活躍するマイクロフォンだ。
鉄のように固い相棒は、時に融通がきかない時がある。
人間である私は、調子の良し悪しがあり、
調子が悪い時は、声にノイズが混じることもある。
しかし、そんな時でも相棒は仕事に忠実だ。
まー無理もない、彼は正確に音を聞き取り、
電気信号に変換することを使命としているのだから...。
今日も小さな部屋の中で、
職務に忠実な相棒に向かって、語り続ける。
「たまには、柔軟に聞いてくれよ」と思いながら...