物語も中盤を迎えましたが、一度は「かぐらや」を離れた奈緒子が再び旅館に戻り、ついに女将修行を開始しました。今後のドラマの見どころを羽田さんと野際さんに語ってもらいました。
羽田美智子さん
「40代となり、キャリアのある人ってある程度のことが大体こなせると思うんです。そんな世代の一人である奈緒子が、本当のやりがいや生きがいを求め、『女将なんてなる気ない』と言っていた言葉を撤回し、素直な気持ちで女将修行を始める姿を観ていただきたいです。また旅館業って、ある種受身の仕事ですよね。お客様が来なくては始まりませんから。『かぐらや』にも次々とお客様が訪れ、無理難題を言ってきます。それを何とか叶えようと奮闘する奈緒子ですが、たった一夜、一泊二日の旅かもしれませんが、泊まるお客様のために出来るだけのことを尽くして、生まれる思い出や芽生える温かな感情。それは私自身が、ゲストで登場するキャストの皆さんとの交流の中でも生まれているものなんです。今後の展開で、“良き思い出”って何なのか、少しでも伝わるとうれしいですね」
野際陽子さん
「志乃がぎっくり腰になったことで神楽家はますます波乱万丈に、いろいろな出来事が起きます。奈緒子さんが『かぐらや』にとって、また神楽家にとって大切な存在になっていく過程がここから始まります。また戻ってきた奈緒子さんを志乃がどうやって一人前の女将にしようとするのか。“嫁姑バトル”とは一味違う志乃と奈緒子さんの楽しいやりとりもご覧ください。さらに奈緒子さんが女将修行を始めたことで、瑠璃子のこと、伸也さんのこと、それにもしかしたら宗佑のことも絡んでくるかもしれません。大女将としての立場、母親としとの立場だけでなく、祖母の立場、それに妻としての立場でも志乃の気持ちや感情が描かれるので、“厳しい大女将”だけでない、志乃のいろいろな面を見ていただきたいと思います」
ところで、羽田さんは旅行 観光のウェブマガジン「旅色」で金沢を旅しています。ぜひこちらもご覧下さい。
「旅って人生に彩り与えてくれるものだと思います。日常をポンッと離れて、非日常に行って、日頃できないことを吸収したり、自分を振り返ったり。とても貴重な時間ですよね。そんな気分をネットマガジン『旅色』で味わっていただけたら。それで旅行気分に浸っていただき、『次のお休みにはどこに行こう?』と空想を膨らませるだけでも気持ちが、豊かになると思います。金沢の街の魅力もぜひ『旅色』で感じていただきたいです」
旅行、観光情報のウェブマガジン 旅色
http://tabiiro.jp/