老人ホームで暮らし、娘の顔も分からなくなってしまっている母・春江(星由里子)を思い、夏希(白石美帆)は肩を落とす。それに気づいた優作(山口馬木也)が、心配して声をかけるが…。
そんな時、さくら(中村玉緒)の事務所に、弁護士会の重鎮・市川(伊藤四朗)がやって来る。市川はさくらに頭を下げ、夏希をめぐって、あるお願い事をするのだが、それが夏希を新たなモメ事に巻き込むことに。それは10年前、ある産婦人科で起きた子供の取り違え事件だった。
2人のエース弁護士、優作と神谷(湯江健幸)が共同で当たらねばならない、入り組んだ案件だったが、さくらは司法修習生の夏希が進行役を務めるように指示を出す。
そんな中、老人ホームを抜け出した夏希の母・春江が、夏希の修習先の事務所に姿を現す。夏希は驚くが、彼女以上にさくらが衝撃を受ける。その理由とは…。
子供の取り違え事件を担当する夏希と優作。被害者の白井夫妻、黒田夫妻とそれぞれ日にちをずらして会うことにしていたが、白井夫妻との面談の直前、黒田夫妻が約束無しで事務所に来てしまう。
鉢合わせすれば、被害者同士なのに、いらぬモメ事に発展してしまうかもしれない。神谷の力も借りて、別々の会議室で同時に面談をすることにした夏希と優作は、この夫妻同士が鉢合わせしないようにあの手この手で臨むのだが…。