日本の有機化学の第一人者、山本尚さん。
物質同士の反応を活性化する触媒の研究に取り組み、
有機合成化学における「分子性酸触媒」という新分野を
築かれました。
兵庫県の芦屋に生まれ育ち、小学生の頃は、
"好きなこと"だけをしていたという山本さん。
遊びを通して「化学大好き」の素地を築いていきました。
先日、中部大学が主催する「技マルシェ」という催しに、
様々な企業とともに、東海テレビが出展することになり、
オープニングトークを、ご一緒させて頂くことになりました。
ノーベル賞の発表直後・・・候補にもなられ、
有機化学の分野では最も権威がある「ロジャー・アダムス賞」の受賞も
決まったところ。
中部大学に教授としてお勤めになっているとはいえ、
お忙しい中、まさかお話の機会に恵まれるとは・・・
その際の、語録・・・
「薬品の匂いで、化学式が判る」というびっくり人間話から、
「ウソでも良いから、自分がこれだけは一番」というものを持つ。
そう言い続けているうちに、きっと何かで一番になる!
私など凡人にも希望が持てる言葉まで・・・
偉大な山本先生とは、
わずかに、同郷と「お酒好き」という点だけが共通項ですが、
その後受賞された「東海テレビ文化賞」の席上でも
ご一緒させて頂きました。
趣味は「食べること」と「女房」と公言され、
この日もご夫人と共に出席されました。
幼少のころ山本少年・・・「あほちゃうか」は、
関西ではある種の「褒め言葉」。
大先輩の偉大な功績には遠く及びませんが、
私はいつまでも"アホ"でいたいです。
貴重なご縁に、感謝!