愛知県美浜町河和。
地上16メートル、三河湾を一望出来る高台に
心地良い潮風を感じる洋菓子店「フレベール・ラデュ」が
今年春オープンしました。
高台と言っても、ここはもと深~い竹藪でした。
この地、この景色に惚れた長瀬シェフが、苦難の造成に半年以上をかけ
ようやく"高台"になったのです。
頼んだ5社中、3社は無理と返事をされた難工事
最終的にはゴルフ場を造成している会社が手がけました。
伐採した竹は、なんと70トン。重機が思うように使えず、ほとんど人の力で
下したそうです・・・
さて、名古屋市中川区の和菓子店に生まれた、長瀬シェフ。
18歳で上京、製菓学校から東京・大阪で10年の修業の後、
31歳で豊明市に欧風菓子「フレベール」を出店し念願の独立、
他の店にない商品を作ろうと、ココアやアーモンドをふんだんに使った
「クラシックショコラ」を考案。
引き出物などにも喜ばれ1日に80本を売るときもある、
ヒット商品になりました。
「フレベール」は、地域に根ざしたケーキ屋さんとして人気が出ましたが、
周辺の宅地化が進み、より自然な環境でケーキを楽しんでほしいと、
新たに店を出したいと考えました。
そして選んだのがこの土地・・・
美味しいケーキと、素晴らしい眺望が話題になって
早くも人気スポットに!
このケーキは「ジャポネ」
チョコレートスポンジに四国・四万十川の和栗、
裏山の竹をあしらいました。
地元のレモンを使った、この地ならではのお菓子も作っています。
「お店造りも菓子作りも、困難に立ち向かってこそ・・・」
と長瀬シェフ。
苦労した分、長くやりたいと話しています。