ヒズメさん・・・って漢字で書くと?
最近まで疑問が解決しないまま、
もう20年来のお付き合いになりました。
肥爪洋(ひろし)さんの料理は、変幻自在!
その日食べたいものを好きな組み合わせで、
満足いくまで食べられる。
店を後にする時は毎回「こんなに良くしてもらって・・・」と
必ず思うのです。
肥爪さんは、兵庫県川西市生まれ。
地元の高校を卒業後、大阪の調理師学校に入りました。
3人きょうだいの末っ子で、共働きの両親に代わって
家族の食事を作っていたというのですから、
この進路は自然な流れのように思いますが・・・
実はその頃本当に目指していたのは、
「舞台俳優」だったそうです。(写真左端)
卒業して5年間、日本のイタリア料理店で修業、
その後本場イタリアに渡ります。
1年8ヶ月、4軒ほど店を回って腕を磨きました。
帰国後は東京で1年、大阪に移って店を手伝ったりするうち、
1993年名古屋市東区にオープンする"フェリーチェ"という店から
声が掛かりました。
名古屋での基盤を築き、後にこの店を買い取ってオーナーになります。
そして2005年には東海テレビのすぐそばに、
自身の名前を冠した「オステリア ヒズメ」をオープンさせました。
さらに2013年には名古屋東急ホテルそばに移転、
そして2014年5月5日、現在の場所へ・・・
1キロメートルほどの範囲内で4軒目、
お客を見渡せて、会話のできる居心地の良い店を目指した結果、
さすらいのイタリアンシェフに!!
肥爪さん曰く、うちは「ベタなイタリアン」。
関西人らしい表現ですが、
イタリアの街角にある、そのままの味ということ。
平日のランチに出てきた「シチリアアンチョビと三河キャベツのスパゲティー」
かかっているのは"炒ったパン粉"
パン粉に程よく油がしみてパスタにからみ、
アンチョビの風味とキャベツの甘みを引き立てます。
そして修業時代に作った「まかないカレー」が今、密かな人気。
まかないだけに、具はその日のお楽しみ!
肥爪さんの原点を知る一品です。
そんなシェフ憩いのひと時が、自然の中で遊んでいる時。
知り合って3年でパートナーとなった晴子さんや、大勢の仲間と出かけます。
お店の目印はローマのシンボルでもある「真実の口」
通りからよく見えます。
気軽に扉をくぐると、シェフと仲間たちが食事と会話を楽しんで・・・
いつも笑顔があふれています。