第02話|01月06日

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 桜子は庭の千年桜を見ていた比呂人に枝を一つ折って渡す。比呂人はこの桜が元々植えてあったった古寺に縁があり、桜を見るためにはるばるやって来たという。桜子は、この比呂人と話していると、なぜか心に温かいものがこみあげてくるのを感じていた。勝はそんな桜子の様子が気が気でならない。勝も桜子に実の妹以上の想いを寄せているのだった。
一方、郁造は連日仕事で忙しく、家族一緒に食事を取るのもままならないほど。実は「いさみ酒造」の経営状態は芳しくなく、勝やまりえもそのことを思うと憂うつになるのだった。

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