桜子が小学3年生の時、高山で芸者をしている桜子の実母・秀ふじが突然郁造の前に現れる。郁造は、桜子を奪われるのではないかと警戒するが、お礼を言う秀ふじに安堵する。それ以来、静かに桜子を見守り続けていた秀ふじを郁造が愛人にしたのは最近のこと。美しく成長した桜子を、一人の女性として見てしまう郁造は、その気持ちから逃げるように、秀ふじと関係を持ってしまったのだ。一方、桜子は美容師の雄一にまとわりつかれ困惑していた。その様子を見た勝が、雄一を殴り飛ばし、事態は「いさみ酒造」を巻き込んだ大騒動となっていく―。