勝はありったけの金を集め、桜子に比呂人と駆け落ちするよう促す。桜子は比呂人が血の繋がった兄であることを勝に告白。桜子の呪われた運命に、勝も言葉をなくす。数日後、桜子と雄一の結婚が正式に決まり、結婚式も3カ月後に行われることに。その年の酒造りも終わり、比呂人が桜子のもとを離れる日が近づく。桜子は人目を忍んで比呂人に会うが、一緒に逃げようと言われても頷くことが出来ない。最愛の人と別れがたい桜子は、最後に抱いてほしいと、比呂人の胸に飛び込むのだった・・・。